第6回デジ・プロフォーラムパート2 開催報告
プロローグ 「クロスメディアとは」 やまぐち総合研究所有限会社 取締役所長 中村伸一 2月に開催したデジ・プロフォーラム パート1の振り返りからスタート。 兄弟デュオSORGENTIのプロモーション展開からメディア戦略をまとめて説明。 メディア戦略から生まれた芸能人を採用したモバイル通販サイトの現状を説明。 山口宇部経済新聞の活用方法を紹介。コラボレーションに話題は、記事として掲載しやすいなどを報告した。 クロスメディアを理解していただくために、前回同様に、消費者の生活スタイルが多様化しているために、 どのような情報媒体を消費者が利用しているのか。消費者は、一つの情報媒体を利用しているわけではなく、 多くの情報媒体から情報を入手している。情報媒体に導線を結ぶことが大切で、導線が通る媒体に、伝えたい 事を伝える仕掛けが必要となる。また、情報発信を行う消費者も多くいることから、情報が集まるコミュニティ をチェックしておく必要がある。ことを説明。 そして、12年前に山口県でメディアミックスとして展開したy-wave.comを事例紹介してマスメディアでのプロモーションを説明する。 前回同様にデジ・プロフォーラムにて、クロスメディアを上手く利用してのプロモーションを行う事業者に講演をいただく、是非、プロモーションのヒントを持って帰ってほしい。 1.株式会社イーハイブ 取締役 平井 良明氏 ① マスメディアからパーソナルメディアへ テレビ、ラジオ、紙媒体といいた大衆への告知が、ブログ、SNS、ツイッターといったパーソナルメディアの活用に移ってきている。 ② 情報の流れを意識することが大切。 情報発信は、情報の流れを意識してビジネスにどのように役立つようにするのかを考えておく事が必要。 消費者の行動は、マスメディア→インターネット(ホームページ、ブログ等)→購買(ネット、 店舗)これは、消費者が商品名、会社名(店舗名)がわかっているからの行動。 ③ ブログの活用 更新のしやすさ、テキストが使える(検索にかかりやすい)、サイトマップ(検索対策)、データベース化。CGM効果(口コミ効果)が期待できる。 ④ 事例紹介 看板店でのブログを活用したPR(実績紹介で受注に結びつける) お醤油さんの事例(商品やレシピなど、コンテンツごとにブログを公開) エステサロンの事例(大分県中津にあるお店、大半は、周辺の別府市や大分市からのお客様 ブログにお客様の声をいれることによって来客動機を促す) ⑥ 福岡SHOPブログの紹介 地域に密着した情報発信とメディアとのリンクが大切 2.株式会社 フォア ザ グラウンド 藤久保 元希氏 ① 福岡での成功事例 クロスメディアのキーワードは、動かす情報発信。これは、平井氏も繰り返し言われていたように重要なことである。 ・事例: いり江香豊園 特に広告を出しているわけでもないので、全国からの問い合わせがあり、新規のお客も増えている。なぜ、そのような現象が起きているか? それは、パーソナルメディアのツイッターを上手く活用しているからである。 ツイッターマーケティングのポイントは、誰をフォローするのか?何を発信するのかである。 展開する戦術は、1.既存客、2.ライバル、3.店舗周辺、4.見込客 これらを、ツイッターの機能を活かして攻略した。 ・事例: 日本洗浄士協会 10社の専門家(ハウスクリーニング、時計洗浄、お墓クリーニング等)にて組織化。 コラボレーションで展開するプロジェクトは、マスコミに話題となり、テレビ、新聞で取り 上げられる。費用のかからない宣伝効果。そして、ブログでの情報発信もかかさず行っているので話題性も継続している。 第二部 パネルディスカッション 1. 自己紹介タイム コメンテータをつとめる、やまぐち総合研究所の中村伸一氏の音頭で参加者同士の自己紹介タイム。 自己紹介ではなく、自己PRをしましょう。 人が集まる場であるフォーラムも、人と出会う場であり、その人の事を良く知る場でもあるので、クロスメディア戦略の中では重要なメディアになります。 2.福岡市の地域ポータルサイトの状況は、 福岡でも盛ん。地域ポータルの最初の意図は、企業が展開するWebサイトに地域の方々が参加して、広告効果が見込める事であった。 しかしながら、地域ポータルの乱立、そして、意味のないホームページやブログの集まりになってしまい、企業側の考える価値は期待できなくなったこともあり、成功事例として はあまり存在していない状況だと思われる。 ・株式会社イーハイブさんが運営する福岡SHOP情報局について 講演の中で、アンテナSHOPとして利用が可能であるという話であったが、山口の 事業者が利用してもいいのか。 山口の事業者も利用可能。山口から博多に進出する際に、マーケティングに利用すると良い。 3.勉強会での集客で成果を出している方法を 100名集まったセミナーは、IPHONEの解説書を書いている方が講師をされた。著名な講師であったので、ツイッターでの反応も良くて集客ができた。つぎのイベントでは、40名程度。提供するコンテツによって、パーソナルメディアでの反応も変わる。 4.ツイッターについて ツイッターは、瞬発力がいるのではないか。 ツイッターは、流れる情報。書いた事は気にしない。 思いついたら書くだけでいいと解釈している。しかし、書き込むことで、波紋が広がるように話題に火がつくこともある。そこが、面白いところである。